堀内駅(ほりない)

堀内駅(ほりない)

●愛称:「義経の祈り」~義経伝説でも知られる鵜鳥神社(うのとりじんじゃ)にちなんで~

駅から太平洋が一望できます。
近くにある大沢橋梁と安家川橋梁は写真撮影に最適。
源義経が海上安全と武運長久を祈って、その命により建てられたといわれる鵜鳥神社があり、海の守り神 として知られています。
悲劇の武将はこの地より何を祈ったのでしょうか?
※無人駅

朝日新聞掲載 一駅一話 三陸鉄道編(2003年5月3日から25回) 掘内駅

[北リアス線編]

堀内 「安家川橋梁」

トンネルを抜けて駅に入ってきた下り列車。海の先に久慈の町が見える

トンネルを抜け、駅にさしかかると、窓一面に太平洋が広がった。

  「地下鉄」と皮肉られるほどトンネルが多い北リアス線も、この付近は最高の眺めが楽しめる。

  堀内-野田玉川にある安家川橋梁(きょうりょう)は長さ約300メートル、高さ約30メートルと三鉄の中で最も高い。

  観光客の多い日は、列車は徐行させる粋なサービスも。秋には安家川の河口付近がサケの大群で真っ黒になる。

  橋の下にもぐり込むようにある「小野旅館」。経営者の小野茂雄さん(54)は、橋が出来た頃を振り返る。

  65年に創業。当時は海よりに建っていたが、その上に国道45号の橋を架けることになり、移転した。

  同時期に進んでいた三鉄の工事で、橋げたのコンクリートを関東から運んできたタンクローリーの運転手が泊まった。

  目の前の漁港で揚がった魚や貝の料理、部屋からの眺望が気に入り「頼み込んで、この現場に来られるようにしてるんだよ」と話してくれた。

  最近は不況のせいか、以前より首都圏からの客は減った。訪れた人は、気のせいか疲れているようにも見える。

  「景色を見て、海の幸を食べて『またがんばろう』という気持ちをもって帰ってもらえれば」。小野さんは笑顔で待っている。

(9/11)
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